就労移行支援事業所にて。
私は、とあるメーカーの法務として働いています。毎週金曜日は、会社の業務として就労移行支援事業所に行って講座を行なっています。
立川にあるEXP立川という所が、私が講座を毎週行なっている事業所です。
いきさつはこちら。
プレ戦略会議に参加
先週の金曜日には、戦略会議のネタ出しのため、EXP立川のスタッフさんのみによるプレ戦略会議に参加させていただきました。
お題は「利用者様に、いかに自己理解を深め、自信をつけていただくか。そのルートをマッピングする」といったようなこと。
EXPの講座やトレーニングを受けることで、自己理解も自信もない状態(一番左上のマス)から、自己理解・自信共に十分な右下のマスに移動していくのが理想です。
実際は、行きつ戻りつを繰り返す場合もあります。なかなかスムーズに移動することは難しい。
さらには、「自信はたっぷりあるが自己理解はまだまだ」「自己理解は十分にしているが、自信がまったくない」というタイプもあります。自信と自己理解はバランスよく伸ばしていかないと、本人も気がつかないうちに、ますます生きづらくなってしまいます。
真ん中のマスが肝心
議論を深めていくうちに、就労移行支援事業所に抜けがちなマスが浮き彫りになってきました。ど真中のマスです。
事業所内にとどまるわけでもなく、かといって企業での実習ほどガチでもない
多少自信と自己理解が深まっている利用者様に適度な負荷を経験していただく。事業所の中と外、トレーニングや講座と実習の中間程度の難易度。それはなんだろうと考えた結果、外部の人間との関わり、ボランティア活動への参加、他の福祉関係機関、他の就労移行支援事業所の利用者様との交流という話も出てきました。
考えてみれば
「なるほど!うーむ」と一緒になって考えていて、はたと気がつきました。
自分、外部じゃね?
ホスピタリティの高いスタッフさんのお陰で内輪に入れていただいていますが、週一業務委託のれっきとした外部の人間といえます。
外部からの刺激?
そもそもスタッフ側に、
- 発達障害特性と折り合いをつける実体験を経験
- その方法論(タスク管理)をアウトプットできる
という人間を迎え入れていただいている時点で、かなり外部に開かれた体制を構築していると言えます。EXP立川とその運営母体である社会福祉法人SHIPの慧眼は素晴らしいものだと思います。
私は今年2018年の10月から育休を取りますので、その間私の代わりに講座を受け持ってくれる方々がいます。法人の外部の方々です。同業他社では考えられない展開かと。福祉業界関係者の方々は、ご注目いただければと思います。
最後に
もしかしたら、異なる事業所の利用者様の横のつながりができたら、面白いことになるかもしれません。障害者の就労移行支援は、ある意味価値観を作り直す場になります。
できれば、その価値観が硬直してしまわないよう、他の考え方の良いところを取り入れる柔軟さを持つと良いかもしれません。
できればその流れに乗って、タスク管理も広めて生きたいところです。