タスク管理は、浅はかに、軽率に。
タスク管理手法GTDでは、「とにかく頭の中の懸念事項を書き出そう」「それは何かを考え、次にできる簡単な行動を明らかにしよう」としています。
そこには、浅はかさや軽率さが良い影響を与えるのではないかと考えています。
GTDにはある種の「浅はかさ」「軽率さ」が大事かと。
— 小鳥遊@3/10イベント (@nasiken) 2019年2月16日
タスクの目的を見定めたら、浅はかにサブタスクを設定し、目的に向かって軽率にサブタスクに着手する。
思慮深さはこの場合タスクを完了しない方に働いてしまう。
サントリー創業者の「やってみなはれ精神」ですね。
軽率に懸念事項を書き出してみる
GTDの5つのステップの1つ「把握」。頭の中にある懸念事項をとにかく全部書き出してスッキリしようというものです。
真面目な人ほど、「これは懸念するまでのことじゃないのでは?」と思ってストップをかけてしまいがちです。それだと、書き出した懸念事項に潜む「目を背けていたけど実はやらなきゃいけなかったこと」が闇に葬り去られてしまうのです。思慮深さはいったん脇へ置いといて、軽率に書き出してしまうのが吉です。
浅はかにサブタスクを設定してみる
書き出してタスク化した「やるべきこと」に対して「次にやるべき具体的な行動」を明確にして書き出そうというのが、GTDの「見極め」ステップにあります。
タスクペディアでは、次に取るべき具体的な行動のみならず、そのタスクの完了までに必要と思われる行動まで「サブタスク」として書き出すことを推奨しています。
「思われる」を太字&アンダーラインで強調しました。自分はそう思うという仮説でいいのだと自分に言い聞かせながらツールに入力しています。間違っていてもペナルティーがあるわけではありません。もう一手順必要であればサブタスクを追加し、不要であれば削除すればいいだけの話です。
最後に
サントリーの創始者鳥井さんの「やってみなはれ」精神はまさにこのことだと思います。表現は違いますが、とにかく実行するのは大事かと。
タスクペディアもそうですが、世にあるタスク管理ツールは「ほら、ここに入力してごらん」と、入力用の空欄を用意して待ち構えています。空白を埋めたくなる人間の習性をうまく利用していますね。
そんなツールを使って、とにかく浅はかに、軽率に、やってみなはれ精神を実践していくといいのではないかと考えています。