ForGetting Things Done

「水のように澄みきった心」で頭空っぽに。

「もうできたの?」にニヤッとする。


私の本業は、とあるメーカーのサラリーマンです。管理部門の法務をやっています。一般的な法務の役割は、契約書のチェックや訴訟対応、法律的な知識についての社内研修やその他法務的な視点が必要な判断に絡んだりすることが多いです。

 

ある日、「明日中に500万円の支払いを受けたい会社がいる。その会社のために支払を確約させる契約書を作って欲しい」と依頼が来ました(フェイク入れています)

  • 利害関係者が複数いて、それぞれ言い分がある
  • 支払元の会社の存在が明確には確認できないので、支払われない危険がある
  • できるだけ自社にリスクが生じないようにする
  • でも、明日には支払いができるようにしたい

 

この条件で、一から書類を作成するのは余計なリスクを発生させないような慎重さが必要な反面、スピード勝負となります。

 

そもそも社外へ法律的な文書を出すには、社内での決裁が必要になります。さらに、外部の複数の利害関係者の了承も得た上で記名押印して契約を成立させて支払まで持っていくには、逆算すると分単位での急ぎ案件となります。

 

要するに無茶振りという部類に入ります。

 

「これは最優先でやらなければいけない!」と思ったものを、他のタスクにわき目もふらず実行できることのありがたさをあらためて実感しました。

 

  • 自分の今の時間をそのタスクに全振りできる
  • 他のタスクを気に掛ける必要が無く集中できる

 

この2つによって、「よっしゃ!やったるで!」という気持ちになり、無茶振りだと思えたこの契約書の作成がびっくりするほど短時間で終わりました。

 

我が社はとても優秀な顧問弁護士先生がついているので、「このような経緯で、こういう意図で作ってみたんですけど、過不足ありますでしょうか」と先生に相談して数点アドバイスをいただき、依頼してきた当社の担当者へ契約書のデータを送信。

 

少し話が外れますが、「じゃあ最初から弁護士に頼めば良いのではないか」とお思いの方もいらっしゃるかもしれません。しかし、全ての契約書を一から作るほどその弁護士先生は暇ではない(あとそれをお願いできるお金もない)ので、当社では法務担当である私ができるところまでやって、最後にチョロっとアドバイスをいただく形をとっています。

 

そうして全速力で契約書を仕上げて、担当者へ声をかけて出てきた台詞が「え?もうできたの?」でした。

 

とっても気持ち良かったです!

 

自分の時間をある特定のタスクに全振りして集中できるかどうかは、自信をもって優先順位の判断ができるかどうかにかかっています。優先順位同率一位のタスクが幾つもあったら、それだけに時間を費やすことに若干の不安を覚えたり、他のタスクは本当に今やらなくていいのかとわき見をして集中が散ってしまうのがオチです。

 

次の3つをすると「もうできたの?」と喜んでもらえます。

 

  • 全てのタスクを書き出しておくこと
  • それらのタスクのネクストアクションも書き出しておくこと
  • ネクストアクションのボール持ちと締切を明らかにすること

 

タスク管理のおかげで、思わずニヤッとした話でした。

 

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頭の中の「ごちゃごちゃ」を外に出し、見える化して「スッキリ」させる

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