「今日さしあたってやることはない」根拠と自信を持つ。
暇づくり
抱えている仕事タスクのどの手順も「今日やらなくていい」のであれば、それは暇という状態ですね。
暇というのは案外酷なものです。なにせやることがないのです。仕方がないので、まだ手をつけなくてもいい仕事を前倒しで進めたりします。
この暇という状態は天から降ってくるものではないと考えています。見つけ出すもの、あるいは作り出すものではないでしょうか。
擬似暇を作り出せる人が、結果的に多くの質の高いアウトプットを出せるんじゃないかと最近考えています。
— 小鳥遊 (@nasiken) 2019年7月29日
「複数の仕事は抱えているが、さしあたって今すぐやる必要はない」という擬似の暇状態にあったら、やることないんで前倒しで仕事進めたりします。焦ってないので質も高いですし。
疑似や仮であっても暇づくりがうまい人が仕事ができる人なのではないかと。
暇とは?
では、暇を意図的に作るにはどうしたら良いでしょうか。暇な状態をあらためて定義してみたいと思います。
(抱えているタスクの有無は関係なく)今すぐに終わらせなければいけない作業が無い
いったんこう定義してみます。
ただ、「本当に無いのか?」と疑心暗鬼に陥ることが多いと思います。「やっぱり今日中にやることありましたテヘヘ」と隠れタスク書類が、机の上に積み上がった書類のタワーの下からコンニチワした日には大慌てです(少なくとも私はとても焦ります)。
また、「この書類は明後日までに人事に提出すればいいので、まだ大丈夫!」と思っていても、人事に提出する前にいったん上司に確認をしてもらう必要があったとしたらどうでしょうか。しかも、上司が今日から3日間の夏休みを取っていたとしたら!?
それ、暇じゃないですよね。
暇の作り方
そこでタスク管理の力を借ります。タスク管理ツールで、「今日さしあたってやることはない」と根拠と自信を持って言えるようにします。
そのためには、抱えているタスクを細かい手順に分解してその手順ごとに締切を設定し、
今目の前にある手順の締切が先の日であったり、あるいは自分ボール持ちではなく、今他の人が一生懸命取り組んでいる最中であれば、自分が何か手を下す必要はありません。そういったことが一覧で表示されていれば、例えばツールの画面を一瞥するだけで、「今日さしあたってやることはない」という根拠と自信が手に入ります。
私はこうやって暇を作っています。
そうやって作った時間を、「この仕事、前倒しして終わらせたらあの人喜ぶかな?」「締切はまだ先だから、もうちょっと丁寧にやってみよう」と考えて実行する仕事に充てると、落ち着いて仕事ができるわ、喜ばれるわ、仕事の質は上がるわで、自分も含めてみんな得をします。
余談ですが、タスク管理をやった結果暇がないことが分かることもあります。ただ、それはそれで大事な情報ですね。「タスク管理やったのに暇にならなかった」ではなく、「タスク管理やったから、暇じゃない状態なのが分かった」ということになります。