ForGetting Things Done

「水のように澄みきった心」で頭空っぽに。

大意をつかみ、感情的にならない考え方。

このツイートを読んで考えました。

 

感情的にならない、過度に自分ごと化しない

僕は「ADHDの人はアイデアを出したり独創的な発想をする経営者に向いている人が多い」と確信している。

ADHD当事者の中には、この部分を読んで「あなただから、そう考えられるのではないか」「自分には独創的な発想をする能力はない」と考える人が多いと思います。

 

そう言いたくなるのも分かります。でも、このツイートをした牧野さんが伝えたいことは、以下の一文だと思います。

 

最近「ADHDは無能」とか言う投稿を見かけたけど浅はかな思考だと思う。

 

私は、こんなツイートをしました。

 

すぐに感情的にならないこと、自分ごと化し過ぎないこと。この2つが大事だなと思います。

 

認知の歪み

自分が負い目に感じていることやコンプレックスを突かれると、その人が最終的に伝えたいことを言う前に、言葉尻を捉えて反応しがちです。この偏った考え方を認知の歪みと言ったりします。

 

どんな話題でも受け取り方は十人十色でありそれは個性です。ただ、言い換えればそれは考え方の偏りです。

 

特に認知の歪みと言われるものは、個々人の思考の偏りによって、あまりにも意図しない反応をしてしまうものだと私は考えています。

 

認知の歪みは、場合によっては軌道修正する必要があります。上記はその典型かと思います。そのためにはどうしたら良いか。

 

不安の裏に必ずある願望

負い目に感じていること、劣等感を抱えていることには、それと同等の願望が表裏一体となっています。独創的な発想をする経営者のように社会的な成功をおさめている人のようになりたいという願望があるというわけです。

 

「ああ、自分はこういう人になりたいんだな」

 

「ここまで自分が反応するということは、さては自分の願望のタネがここにあるな」

 

そう捉えると、攻撃しようという反応から、願望に向けて自分をどうもっていけば良いかと考えられるようになれるのではないでしょうか。不安の裏には必ず同量の願望があるということは、覚えておいて損はないと思います。

 

目的本位で考える

冒頭のツイートでは、ADHDだからといって有能無能を決められるものではないと伝えるのが目的だと思います。まずは目的は何かを掴むのが大事だと感じます。言葉尻に過剰反応することなく大意を把握するのを習慣化するととても良いです。

 

目的は何かと常に考える。このことはGTDを実践する上で自分は身につけられたなと思っています。

 

GTDの基本動作である5つのステップのうち「見極め」ステップがこれにあたります。やるべきことを把握したら、必ずその目的を明確にします。

 

仕事上のタスクが発生したら必ず目的を明確化し、それに対するアクションを決めていく。私は平均して1年に1,000個ほどの仕事タスクが大小合わせて発生します。GTDを実践していると目的本位で行動することを1,000回繰り返していることになります。

 

これを5,6年やっているので、仕事に対する姿勢を通り越して自分の生き方や基本的な考え方まで落とし込めていると思います。

 

目的本位で考えると、過剰反応が少なくなります。そして、GTDは目的本位思考の習慣化にはもってこいだと実感しています。

 

最後に

実は、不安と願望は表裏一体であることと目的本位思考は、日本で生まれた精神療法である森田療法の考え方です。GTDというタスク管理を実践すると、こういった精神療法などに似通った考え方をしているのが分かります。

 

ADHDである私がGTDというタスク管理に出会ったのも、もしかしたら何かの必然だったのかもしれません。