ForGetting Things Done

「水のように澄みきった心」で頭空っぽに。

整理整頓と創造性は二者択一ではない

部屋中が乱雑な人と、きちんと整理整頓された部屋に住む人のイメージ、例えば前者は芸術家肌の人であり、後者は事務仕事をキチッとする会社員、みたいなものはごく一般的なものだと思います。

 

しかし、この共通認識は「なんとなく本当」と信じ込んでいやいないかと疑っても良いと思います。

 

創造性を発揮するのときちんと整理するのは両立しえる」と言われたらどうでしょうか。

 

「いやいや、キチンと整頓されたアトリエにいる画家とか、ちょっとイメージと違う」とか思ってしまいますね。

 

そもそも、創造性だけ抜きん出ている人は才能以外の部分は全然できていないというエピソードはとても目立ちます。

 

しかし、それは才能が抜きん出ているから整理整頓の部分を誰かがフォローしていたり、あるいはしょうがなく許されていたりするからであって、クリエイティビティに富んだ人は整理整頓はできていてはならぬという決まりがあるわけではありません。

 整理することと創造することが相反するものだと思っている人がいかに多いことか。「ルールだとか書式だとか、うるさく言わないでくれよ。ぼくはクリエイティブを発揮したいんだから」、「ああいう整理術みたいなのはいらないよ。何もかも頭の中で管理できるんだから」。
 なぜ整理することが創造性の対極にあるものだと考えるのだろう?それはたぶん生活の中で「整理すること」に対してあまりいい思いをしたことがないからだろう。

(デビッド・アレン「ストレスフリーの仕事術 仕事と人生をコントロールする52の法則」より)

 

「創造性か整理整頓か」ではないのですね。

 

頭の中が整理され切っていない状態でもほとばしる突き抜けた才能を持っていない限り、整理整頓がされていなければなかなかその創造性を発揮することは難しいのです。

 

そんな人並みの創造性しか持ち合わせていない人は、机や、パソコンのデスクトップ画面や、頭の中を整理しなければいけません。創造性を発揮できる環境というと資料で埋まった机や乱雑に散らかった部屋を連想して、整理することに違和感を覚える人は多いかもしれません。

 

私は、タスク管理"GTD"で仕事のタスクを整理したら、「ひらめき」「思い付き」がより多く出るようになりました。整理整頓の先に創造性が生まれることを、自分なりに実感しています。

 

相当傑出した才能を持ち合わせていない限り、整理整頓と創造性は並列で二者択一という関係ではなく、整理整頓の先に創造性があるものだと認識して悪くはないと考えます。

 

とか言っている私は、仕事のタスクはタスク管理ツールによって整理されまくっているのに対して自室はとっ散らかっており、それを見られたらこのエントリーは一笑に付されてしまうこと必然なのですが。