ForGetting Things Done

「水のように澄みきった心」で頭空っぽに。

カイシャにはリネンが大事

読みました

就職活動で抱いた違和感が、今頃になって解消されました。それは、この本を読んだからです。

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就活のときに感じた違和感は、「自分は何でこの会社に入ろうとしているのか」、つまり志望動機にありました。正直言って、その当時入社試験を受けた会社に心から入りたいと思っていなかったのです。

 

それなのに、思ってもいない志望動機を作り上げて面接でアピールしなければいけなかったわけですね。そうするのが社会人への入口だ、みたいな雰囲気がありました。体良く面接をやり過ごして、どれだけ内定を取ることができるかというゲームに、私は馴染めずにいました。

 

結果、自分の興味があるクラシック音楽のアーティストをマネジメントする事務所にアルバイトとして入り、その後自分探し迷走の10年を過ごすことになります。

 

会社に入社したけれど……

その後、自分の発達障害が発覚するなどの紆余曲折はあったものの、まがりなりにも会社というものに入ることができました。しかし、自分が心からその活動に共感してジョインする、みたいな入り方ではなく、求人票で「なんかできそう」「まぁ、食っていくための手段としてね」といった考え方でした。

 

その考え方は、悪くはないです。自分には違和感があり続けましたが、だからといって間違いだとは思っていません。今まで私がお世話になった会社は現在の会社も含めて3社ありますが、選択を間違ったとは思っていません。

 

ただ、心から「この会社で働くことこそ、自分の人生の目的だ」といったことは、考えたことはありませんでした。

 

目的のもとに集まる

青野さんの本では、そもそもある目的のもとに仲間が集まってできたのが会社であると言っています。そしてその目的は理念となって会社に残ります。理念に共感すれば集まり、自分の方向性とは違うと思えば離れます。とても分かりやすいです。

 

会社自体をタスク管理という切り口で見てみる

会社というのはヒト・モノ・カネがたくさん集合して、理念という目的に向かって様々なタスクを実行していくプロジェクトだと捉えることができます。

 

タスクは、どんなものであっても、目的を明確にする必要があると考えています。そうであれば、会社というプロジェクトには明確な目的、言い換えれば理念が必要になります。

 

理念が有名無実化していたり、自分にとってあまり刺さらない理念の会社は沢山ありますね。そういう会社の仲間入りをしようということ自体、「目的の曖昧な、あるいは自分にとってやるべきとは言えないタスク」をしようとするのと同じだと考えることができます。

 

目的のないタスク、やりますか?

こうして考えると、会社で働くのであれば、理念に共感して入社した方が、より前向きに仕事に取り組むことができるのではないかということになります。

 

会社とタスク、重ねて考えるとこのように考えられるのですが、どうも自分は会社に入ること自体しか目に入っていなかったなと思いました。

 

今所属している会社だけでなく他の会社も、どんな理念を掲げているか、その理念は地に足がついているかという観点で見ると、新たな会社の評価軸が自分の中にできるような気がしました。