行動力の塊になる3つの秘訣
やると言ったらすぐに実行へ移すような人は、行動力の塊と言われます。行動力の有無はどこにあるのでしょうか。私は、着手できるかどうかにあると考えています。つまり、行動力とは初動力だと言い換えることができるというわけです。
初動力がその作業を完遂することに大きな影響がある、という内容のツイートが目に入りました。なるほどなと思いました。
「作業、手さえつければやれるんだけど手を付けるまでに時間がかかる」って人に「自分に嘘をつく」って方法は結構有効で、「これを5分だけやったら遊ぶ!絶対遊ぶから5分だけならやれる」って本気で思った状態で手を付けると脳のスイッチが作業モードに入って5分経っても作業続けられるのでオススメ
— やしろあずき (@yashi09) 2018年3月27日
私もある時点を境に行動力があると言われるようになりました。
ある時点を境にということは、先天的なものではないということです。その「時点」はGTDを始めた時です。
では、GTDの何が自分を行動力の塊たらしめたのかを考えてみたいと思います。
目的の言語化
GTDでは、心の中にモヤモヤと存在している「やらなきゃなぁ...…」ということをまず書き出し、そして「それは何か」とタスクとして設定することで具体的に言語化します。モヤモヤ状態だと、案外大層なものに思えているものです。それを言語化すると、「なんだ、そんなことか」と思うことが多いのです。
行動力=初動力を高めるには、上で紹介したツイートの通り、脳のスイッチを作業モードに切り替えることが必要です。「なんだ、そんなことか」はイメージできない状態で放置しているものを、言語化させて具体的なイメージができるようにした結果出てくる言葉です。
「空にたくさんのゾウが飛んでいた」よりも「朝、東の空を見たら、258匹の白いゾウが耳を羽のようにしてこちらに向かって飛んできた」と書いてあった方がイメージしやすいと思います。具体化は大事です。
頭の中のモヤモヤした状態にあるタスクに言葉を与えて言語化し、具体的にイメージする。目的の言語化がまずそのタスクに着手するハードルを下げてくれる第一歩です。
タスクの分解
先のツイートでも、「まずは最初の5分だけ!」と細切れにすることで、そのタスクに着手するハードルを大きく下げるとありました。そもそも着手できない人、初動力に乏しい人には、ある思考パターンがあると考えています。それは、「自己対話」です。
イケハヤさんのVoicyは好きな話題が多く、よく聞いています。この回は特に興味深く聞きました。
イケハヤさんの奥様が「内省」傾向が強く、自分の中で対話をしてしまって、何か行動を起こすことに躊躇してしまう、という話から「さっさとできる人」になるためのマインドセットというテーマについて話していました。
きっと聴いてる方の中でももしかしたら納得感があって、
「あ、私も何か始める前にすごく対話をしてしまう」と。
「こんなことやってもいいのかしら」だったり、
「どうやってやればいいのかしら」だったり、
色々と対話をしてしまって動きが遅くなるというのは、
もしかしたら自覚がある方いらっしゃるのかな、と思います。
対話をするのはしょうがないので、
まず、とりあえずやってみる、と。
インスタグラムをやりましょうという話だったら、
とりあえずアカウントを開設して何でもいいから投稿して、
それから対話をする、と。
最初にアクションを取ってみるということしか、
結局できないのかなと思いますね。
内省力自体は素晴らしいものなんですけど、
それが初動力を毀損するようなことにつながってしまうのは
すごくもったいないですよね。
いざ取りかかろうとしたら、「……でもなぁ...」と考えて、自分の中で思考が堂々巡りをしてしまうと、結局取りかかれないんですね。できるだけ自己対話をする隙を自分に与えずに、「これできるかも...ホラできた!」と反射的に着手できるくらい細かくタスクを分解することが、初動力を上げるカギになります。
締切効果
さらにもう1つ。締切を設定すると、否応なしに「やらねば」と思いますね。ある意味プレッシャーです。プレッシャーを与えすぎると潰れてしまいますが、無ければ延々と先延ばしをしてしまうこと必至ですね。
私には、会社の入社面接で仕事で苦手なものを聞かれたときに「締切がちょっと...」と答えてしまった痛い思い出があります。そんな私も、むしろそんな私だからこそ、延々と先延ばしをして周りに迷惑をかけてしまった多くの経験から、「締切は守るものだ」と身にしみて分かりました(遅い…ですね)。
無理やりにでもタスクに締切を設定し、細かい手順にタスクを分解して、手順ごとにも締切を設定するようにしました。すると、各手順の締切を設定するのがパズルのように面白くなってきたのです。締切による程良いプレッシャーを味方につけることができました。
この3つを実現するのがツールの役目
主にこの3つが、私の行動力の源になっています。そして、それらを実現してくれるのがツールです。
すでにGTDをされている方は、Remenber The MilkやTodoistであり、私にとっては、自分で作ったこのエクセルのツールであり、
現在開発中のこのクラウドツール「タスクペディア」を使うことに他なりません。
ただし、ツールは代わりに実行してくれない
もちろん、ツールに書かれている内容を実行するのは自分です。ツールが代わりにやってくれるものではありません。
言わば「モチベーション」のような、自分の中に湧き上がるやる気が無ければ、いくらツールでタスクを実行しやすい環境を整えても、一向に進まなかったりします。
この「モチベーション」、言い換えれば「自分はやれる」という自信が必要だということになりますが、それもまたツールが下支えしてくれます。
その話はまた別の機会にしたいと思います。