ForGetting Things Done

「水のように澄みきった心」で頭空っぽに。

「一歩踏み出す勇気の先延ばし」は、根性で乗り越えるものではない

こんなツイートをしました。

 

 

この私のツイートは、以下のツイートに反応してのものです。

 

「よし!今からやろう!」と行動を開始できる人は素晴らしいです。そんな素晴らしい人ばかりじゃないですよね。

 

「締切を設定すれば、実行できるので先延ばしは避けられます!」という話もあります。ですが、もう一声なんですよね。実行しなければいけないのは分かっているんだけど、有象無象の他タスクに埋もれて、いつのまにか締切を破ってしまう。

 

締切を破ってしまった後ろめたさから、もうそのタスクには着手しない。かくして、先延ばし典型例の完成です。これは、どんなにやりたいことでも起こってしまう現象です。

 

ではどうすれば良いか。より確実に先延ばしなく着手するには、どんな工夫が必要か。

 

まずは締切を設定することから

締切を設定するのは、自分に小さな成功体験を起こさせ続けるものなので、積極的に活用すべきだという話はよく聞きます。

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TEDxkagoshimaの勝 眞一郎さんのこの講演によると、次のような流れを繰り返していくと、次第に締切に追われる状態から締切を追いかける(待ち受ける?)状態になるのだそうです。

  1. 締切を達成する
  2. 達成感を得る
  3. ドーパミンが出る
  4. 幸せになる

 

だからといって実行されるわけではない

上記の前提となっている『締切を達成する』にはどうすれば良いのか?と思いますよね。締切を設定すると、確かに「やらなきゃ」とは思えますが、だからといって物事が勝手に進むわけではありません。もちろん、それについても、勝さんは言及していました。とりあえず目の前のやるべきことを小さくする、という話でした。

 

作業興奮という言葉があります。物事に着手したら、それを進めるモチベーションが出てくるというものです。「やり始めたらやる気が出る」ということです。逆に言うと、着手できないならやる気が出てこないとも言えます。

 

であれば、どうやって自分を着手させるかが鍵となります。

 

できるだけ着手するには

そこでGTDでは、タスクの分解という方法を使って、目の前のタスクを行うハードルを下げることで、着手する可能性を高めています。やるべきタスクの目的とその目的を達成するための具体的な行動を明らかにする「見極め」というフローの後半「目的を達成するための具体的な行動を明らかにする」がそれにあたります。

 

具体的にどうすることかということですが、例えばこのような感じで自分のタスクを把握し理解することです。「目的を達成するための具体的な行動」が、下の画像での「手順」です(画像はタスク管理ツール「タスクペディア」より)。

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このように、自分でもできそうだと思えるくらいに具体的な行動へ小さく分解して、とにかく最初の一歩を踏み出せるようにすること。これが着手するために必要なことです。

 

つまり、先延ばし対策は2つ

 ということで、先延ばしをしないためには次の2つが必要だということになります。

  • 締切を設定する
  • 簡単な行動へ分解

最初の一歩を踏み出し、作業興奮を起こし、またその次、さらに作業興奮、さらに次の一歩……という繰り返しで、なんとか締切までにタスクを完了させる。粛々とこの流れを行うだけです。根性で乗り越えることは一時的には可能かと思いますが、そればかりに頼っていては、いつか倒れる日がきてしまうと思っています。

 

そうならないためにも、再生可能な「やり方」によって、一歩踏み出す勇気を出すことを覚えた方が良いと考えています。