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「水のように澄みきった心」で頭空っぽに。

「問いを問う」重要性

こちらを読んでいます。一度通して読んだだけでは十分に理解できず2周目です。

1日3時間だけ働いておだやかに暮らすための思考法

1日3時間だけ働いておだやかに暮らすための思考法

 

問いを問うことの重要性

問いを問うことがこれからは重要で、それがすなわち「考える」ことなのだそうです。

 

例えば、鉄道会社に「収益を伸ばす」という目的があります。当たり前のこととして「距離に運賃は比例する」という前提があります。

 

当然、乗客を増やすか、より長距離列車に乗ってもらう方向で対策を立てることになります。

 

まて、本当にそうか?

 

近距離で高く設定してみたり、遠距離でも安く使ってもらっても良いのでは?

 

そう考えると前提条件が崩れて、より選択の幅が広がります。近距離用の特別席を設けたり、遠くにあるアトラクションに行くための格安定期券を販売するなどの方策が考えつきます。

 

問いを問うことは、凝り固まった枠組みから脱却できるわけです。

 

ここらへん、ほぼそのまま本の受け売りです。すみませんテヘペロでやんす。

 

本質に迫る

問いを問うことは、固定観念を削ぎ落として本質に迫ります。これは、具体から本質に迫って解を導き出す、いわゆるメタ思考に通ずるものがあります。

 

例えば、私が日々行なっている法務業務には、取引先の企業調査を調査会社に依頼して、調査レポートを取得するというものがあります。帝国データバンクとか東京商工リサーチという調査会社の名前は、もしかしたら聞いたことがある人がいるかもしれません。

 

「〇〇株式会社が新しくお客様になってくれそうなので、帝国データバンクの調査レポート取ってください」

 

この場合の本質は何でしょうか。

 

帝国データバンクの調査報告書を取る」ではないです。それは手段です。「取引可否判断のサポートをすること」が、この仕事の本質だと私は思います。

 

本質を(自分なりに)つかむことができたら、固定観念にとらわれることなく代替案や具体案を考えられるようになります。

 

例えば、「帝国データバンクから取る」ことにとらわれていれば、他の調査会社からレポートを取ることは考えつきません。

 

「レポートを取る」ことにとらわれていては、どの調査会社も調べていないような設立したばかりの企業に対してどうすれば良いか分からなくなり、レポートを取らない代わりにせめて前払い取引から始めてみるというような踏み込んだ選択肢は思い付かないでしょう。

 

東証一部上場企業と新たに取引をするのであれば、そもそも調査する必要性はほぼ無いです。

 

このように、調査レポートを取得するというタスクの前提を問い、「なぜ?」を繰り返して本質に迫ると自由度が増します。こうして選択の幅を広げることはとても大事だなと思います。

 

GTDは本質に迫るのをサポートしてくれる

GTDは、頭に浮かぶ気になることを全部書き出す「把握」ステップから始まります。そしてその次の「見極め」ステップで「これは何か」と自問します。

 

これぞまさに「問いを問う」ではないでしょうか。

 

実務上では「これは何か」で出てくるのは、抽象性の高い「取引可否判断のサポートをすること」という本質ではなく、「〇〇株式会社の調査レポート取得して営業の●●さんに送る」といった具体的な言葉になります。

 

しかし、一回本質に戻り、改めて具体的な表現に落とし込むというルートをたどれば、自由な思考は可能になるのではないでしょうか。

 

そのためにも、GTDの把握から見極めの流れは大事だなと感じています。

 

最後に

この本を読み返すにつれて、ますますGTDの価値を再認識しています。デビッド・アレン、さすが!