締切が嫌いなら、好きになればいい――締切が欲しくてたまらなくなるには。
「どうしても締切を破りがちになってしまう」
ある人から、そんな相談を受けました。
「締切を好きになればいいのではないか」とお答えしました。
締切を好きになるには
締切が最初から好きな人はいません。私もそうでした。面接で「苦手な仕事は?」と聞かれて「締切のある仕事はちょっと……」と答えて苦笑された経験があります。
しかし今は「締切の無い仕事は仕事にあらず!」と公言してはばかりません。
どうやれば締切を好きになるのか。それは、締切を設定することと成功体験をセットで味わうことです。仕事を引き受け、あるいは仕事を作り、その締切日を決めて、その日までに終わらせる。この繰り返しにより、パブロフの犬よろしく、締切を設定する条件反射として成功体験を味わえるというよだれが出てくるのです。
今では、「締切はいつでもいいよ」と言われる仕事も「仮でいいんで!設定して!おねがい!」と懇願するようになりました。いや、懇願はさすがに盛り過ぎました。懇願する前に、「じゃ、○日までにしますね」とこちらから締切日を提案するようになりました。
人は空白を埋めたがる
人間は空白があるとそこを埋めたくなる習性があるそうです。その習性を利用した締切が欲しくてたまらなくなる工夫を、ツール側からも支援しています。
タスク管理支援ツール「タスクペディア」では、締切日未入力だと「- 」というつれない表示になり、埋まっているべき箇所が埋まっていない感を醸しています。
これがタスクペディアの原型のエクセルになると「1900/1/0」というエラー表示になり、埋めなければいけない感が増大します。
このようにして、締切を埋めたがる自分になる=締切を好きになることができ、締切を守る結果につながります。
最後に
締切が好きになると、締切を入れたがるようになります。締切を設定することに慣れていくと、締切までの時間の見積が少しずつ上手くなります。するとどうなるか。ギリギリの時間見積で締切を設定しないようになります。
締切と報酬は先に言ったもの勝ちなのだそうです。締切設定から逃げ続けていると他人が設定した締切の言いなりに結局なってしまいます。
締切が好きになり、こちらから設定するようになると、自分が守れる締切をいち早く提案するようになります。私も、締切の設定は先手必勝だということを実感しています。
そのためにも、まずは締切を設定するのを好きになってみてはいかがでしょうか。タスクペディアをはじめとするタスク管理支援ツールが後押ししてくれることでしょう。