とりあえず自分ボール持ちタスクがない「タスクの谷間」を可視化すると良い。
タスクの谷間
ときどき、タスクの谷間にスポッとはまるときがあります。「さしあたっては何もすることがない」という状態です。
そんなときがあるのか?とお思いかもしれません。あるんです。でも、目の前から一切のタスクがなくなるのではありません。
私にとってのタスクの谷間とは、タスク自体がなくなることではなく、
- 当方(自分)ボール持ちのタスクがない(≒他人ボール持ちのタスクのみ)
- 当方ボール持ちのタスクがあったとしても、それは今日着手しなくても大丈夫だと納得している
このどちらかです。ほとんどの場合後者ですね。
なぜタスクの谷間ができるのか
小鳥遊さん、そんなに業務負荷がかかっていないからなのでは?とお思いかもしれませんが、人並みに忙しくさせてもらってますので、まずそれはないかなと。
もともと、タスクの谷間は誰にでも起こりえます。ただ、それを可視化しているかどうかの違いでしかないと思います。どうやって可視化をしているか。それは、私が原作したタスクペディアならでは「当方」「先方」タグ機能です。
仮に100個のタスクを抱えていたとしても、それら全部自分が止めていることはほとんどないでしょう。
「あなたには今100個のタスクがあります」
「あなたが抱える100個のタスクのうち90個は他の人が進めてくれるのを待ってればいいですよ。対応しなきゃいけないのは10個だけですよ」
どちらが良いですか?
断然後者ですね。タスクペディアでいう「当方(ボール持ち)」「先方(ボール持ち)」が可視化されていると、画面いっぱいに表示されているおびただしいタスクの数々を見て、「うわー!いっぱいある!やだー!」と思考が回りだすのを防いでくれるのです。
この延長線上で、すべてのタスクが「先方」になれば、たくさんのタスクを抱えていても事実上フリー、つまりタスクの谷間にはまることができたということになります。
それでも油断はできない
幸運にもタスクの谷間にはまることができたとしても、当たり前ですがいつどのタスクのボールが飛んでくるか分かりません。そもそも、先方(他人)にボールがあるということは、いつかこちらへボールが返ってくるわけで、ゆったりたっぷりの~んびりとはできないのです。
例えば部下に指示をした上司の立場など想像していただければ分かると思いますが、他人へボールが行っても、結局は自分が最後のシュートを決めなければいけないときは、部下がボールを返してくれるのを「待つ」必要があります。
人によっては、その状態がストレスだ、自分のペースで進められる方が楽だという方もいらっしゃるかもしれません。たしかに、その通りかもしれません。油断はできない。
でも、やっぱりタスクの谷間には恵みがある
しかし、だからと言って当方/先方を可視化する価値がないとは言えません。少なくとも、「今!まさに今!やらねばならぬことがゼロである!」という状態は、ただ手を動かさなくていいという以上の精神的な余裕をもたらしてくれると私は感じます。
ちょっと冷たいかもしれませんが、やはり他人は他人なのです。自分が責任を負っている部下の作業待ちだったとしても、少なくとも仕事タスクのボールは自分から離れているのです。ここはひとつ、お手並み拝見とばかりにゆっくり待とうじゃありませんか。
そんな気持ちになれるキッカケをつくるのも、タスクの谷間かもしれません。