ForGetting Things Done

「水のように澄みきった心」で頭空っぽに。

仕事は、トレーニング次第でできるようになるのか。

この記事を興味深く読みました。

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でも、すこしイレギュラーがあると、途端に仕事が止まる。

「それぐらい考えてやれよ」といっても、彼らには想像の枠外である。

まして、非定型業務、たとえば作戦を考えたり、タスクを分解してスケジューリングをして関係者の調整を図ったり、前例のない事をやったりすることは、到底無理である。

 

私は、タスク管理の力を借りなければ、到底「作戦を考え」たり、「タスクを分解してスケジューリングをして関係者の調整を図っ」たりするのはできませんでした。つまり、タスク管理を身に付けていなかったときの私は、文中の「彼ら」のカテゴリーに入っていたのです。

 

逆にいうと、タスク管理を習得してからは、「彼ら」の域を脱したと言えます。

 

その違いは、「タスク管理をしているかどうか」ということになります。

 

ただそこで、内なるもう一人の自分が「本当にそうか?」と問いかけてくるのです。

 

いわゆる「頭の良さ」の問題です。正直、私は頭が悪い方ではないと思っています。忘れっぽかったり、臨機応変な対応にまごついたりしますが、落ち着いて取り組めれば能力を発揮することができる方だと思っています。

 

「ほら、やっぱりタスク管理があってもなくても、もとから出来るタイプなんじゃないか」

 

と、自問することになります。そうであれば、私が「タスク管理は身を助ける」と言っていても、「ただし、能力ある人に限る」という限定が付くことになってしまいます。

 

ここで考えてみたいのですが、「頭の良さ」とはなんでしょうか。いったんここでは仕事を適切にタスク化する能力であるとします。適切にタスク化する能力というのは、「その仕事の目的(望むべき結果)を言語化できる」「目的を達成する手順を想像できる」という2点に集約されると考えます。

 

もっと根源を掘っていくと、抽象的な目的を達成するための具体的な行動(手順)を書き出せる能力とも言えるでしょう。

 

この能力は訓練すれば身に付くのか。答えはエスです。以前、スケジュール管理について造詣の深い臨床心理士の先生のセミナーに参加し、この質問をぶつけてみました。即答で「できる」でした。とても安心し、救われたような気分だったのを覚えています。

 

もちろん、個人差はあると思います。ただ、我々が、この能力が未来永劫身に付かないタイプと先天的に持っているタイプに二分されてそこにどうしようもない断絶がある、というわけではないようです。

 

ということで、仕事はトレーニング次第で(タスク管理を身に付けることによって)できるようになる、ということをお伝えしたく。