進捗会議はお好き?
ブラームスはお好き?
という題名の小説がありましたが、これが「マーラーはお好き?」や「ショスタコーヴィチはお好き?」では雰囲気が出ないのです。ブラームスじゃないといけないんです。
恩人であるシューマンの奥さんが大好きになってしまい、とはいえ師匠の奥さんを取るわけにはいかないという葛藤の結果、生涯独身を貫いたブラームスの名前と、若い男に女性主人公が惹かれていくというシチュエーションという、絶妙なマッチ(ある意味素晴らしいミスマッチ)が魅力的です。
しかも、ブラームスの音楽のうち痛々しいまでの哀愁をたたえた曲がこれでもかと思い出されて、ブラームスはとても素晴らしい選択だったなとジーンとくるわけです。
離婚を経験した後、お互いに自由な関係と約束した男性がいるアラフォーの女性がいます。ひたむきに彼女へアプローチをしてくる魅力的で若い男性がいます。BGMがブラームスの交響曲の緩徐楽章などであったら、この女性の心は千々に乱れること必定ですね。
ブラームスと書いただけで筆が止まらず、ここまで書いてしまいましたが、音楽エッセイのつもりで書き出したのではないのでした。
進捗会議はお好き?
ブラームスは好きでしたが、進捗会議はとっても嫌いでした。一挙に進捗についての情報が集まるので、一見大変効率的なのですが、進捗報告をする側にとっては地獄ですよね。下に紹介するブログでは、こんなアンケート結果が書いてありました。
進捗会議はお嫌いですか?
・・・無茶苦茶嫌いである 51%
進捗会議のつらさ
「吊るし上げを食らうから」が大きな理由だと思います。その吊るし上げも2つあり、私が一番きつかったのは、「進捗管理ができていないことが露呈すること」でした。進捗が遅れていること自体が槍玉にあがるのも辛いといえば辛いですが、まだ「では、どう対策しようか」という前向きな話もできます。しかし、進捗がしっかり管理できていないとそれすらできません。
進捗が管理できる、とは?
他人にも分かるように進捗を管理するためには、定量的であることが大事なのは言うまでもないですね。定量的とは言い換えれば視覚化、見える化することです。つまるところ、タスク管理で大事な「完了までの手順を書き出す」ということに尽きるんですね。
毎週のチーム進捗報告
以前、部下3名の小さなチームのリーダーをしていたときがあり、その進捗の報告会議を週に1回行っていました。これがもう本当に辛くてしょうがなかったのです。なぜ辛かったのか。当時の私の上司は、その人なりに私を育てようとしていたのだと思いますが、とにかく私がチーム業務の進捗管理をどれだけできていないのかを再確認するという内容だったからです。
私が「エヘヘ」と言って済ませられるのであれば、その方法は有効であったと思いますが、人一倍深刻に考えてしまう私にとっては、毎回の進捗報告会議で受けるダメージが相当大きかったのです。
このときに、もしタスク管理ツールをもう作っていて、それを見るだけでパッと進捗が分かっている現在のような状態であったらどうだっただろうか、と考えたりします。考えてもしょうがないですが、進捗報告会議で受けていた精神的ダメージは大いに軽減できていたと思います。
せめて「進捗の報告ができるように」なる
会社の状況によっては、吊るし上げを食らうのは避けられないことが多いでしょう。「なんでここまでしか進んでいないんだ!」という叱責は免れることは難しいです。しかし、「そもそも進捗の管理すらできていないではないか!」というお小言を避けるだけでも、精神的な影響は大きく違います。そのためにタスク管理は効果的だと考えています。