ベイビーステップ・クラッシャーに負けないで。
こんなツイートをしました。
ベイビーステップ・クラッシャーというのがいましてね。私が今考えた言葉なんですが。
— 小鳥遊 (@nasiken) 2019年1月4日
目の前のタスクに着手する壁をできるだけ低くするのを「何それ、ちっちゃ」とバカにしたり「もっと高くなきゃ壁じゃない」などと言ってくる人がいますが、無視して良いと思います(負荷の軽い筋トレをしながら)。
ベイビーステップとは
前提として、目の前のタスクに着手しやすくするために、最初の一歩目は簡単に軽くできるものにするというタスク管理の大原則があります。簡単に軽くした一歩目のことをベイビーステップといいます。
「田中さんとイベントを開催する」という目的があれば、最初の一歩目は「開催候補日をいくつか挙げたメールを田中さんに送る」といった具合です。
クラッシャーにやられる
ベイビーステップ・クラッシャーは、こんな感じで言ってきます。
「毎日10分ずつ歩こうかな…」
「いやいや、10分って短すぎでしょ」
ダイエットのため、まずは少しずつやっていこうと決めた途端に否定されてしまうのです。そして、確かに10分は短い(笑)
「業務手順を工夫して5分の時間短縮をしました!」
「たった5分!?」
確かに5分という時間は短いと言われればそうです。「いや、5分は長いです!」と100%の自信を持って言える長さではないですね。
このようにして、ベイビーステップを潰してくるのです。
歩幅の小ささこそ大事
ベイビーステップは歩幅が小さいからこそ価値があります。最初から1時間ランニングを継続できたり、業務時間を100分短縮できるのはまれです。新たな挑戦や改善は、小さなことからコツコツとやっていくところから、だと思います。歩幅が小さければ小さいほど、ベイビーステップは大事にしたいです。
とはいえ、10分歩くこと、5分の業務短縮は、それぞれ単体だと些細なものなので、なかなか大事にするのは難しいです。その些細な行動1つ1つの先に、必ず大きな成果があると見通しがつけば、目の前の些細な一歩を大事にできるものではないかと思います。
たとえば、メールを送るにしても、このくらい小さなサブタスクを設定してベイビーステップを踏むのもアリかと。
最後に
ベイビーステップ・クラッシャーは、ほとんど無意識に自分が今やっている行動の価値を貶めてきます。
言っていることは間違いではありませんが、その言葉によって自分は「そうだよな、こんな些細なことじゃなくて、一気に大きなことをやらないといけない!」と焦ってしまい、結局進められずに断念してしまうことが私にはよくありました。
「確かに、10分歩くだけでは効果が出るまではすごく時間がかかるよね」と受け止めた上で、「でも、このやり方なら続けられるし、続ければ必ず効果は出る。だから、自分は続けることを第一に考えて、今は10分歩くだけでも良いんだ」と考えられるようになれれば、無理なく確実に「やるべきこと」を進められると思います。