歓迎されない「社内評論家」から一歩踏み出すためには。
こんなツイートをしました。
「会社で評論かぶって嫌われているタイプ」が一定数いますが、それってGTDの把握と見極めの入口しかやっていなくて、GTDの運用を閉じていないからじゃないかなーと。
— 小鳥遊@7/20イベント (@nasiken) 2019年7月11日
具体的な行動に落とし込んで整理して実行するまでやればGTDが回せてグフフフフとなるのに……などと。
なぜ社内評論家は嫌われるのか
そもそも社内評論家ってなんで嫌われるのでしょうか。
課題だけ提示して解決策は何も言わずに否定するだけだからではないでしょうか。
そして、否定をして相手を下げることで相対的に自分が上がる(と思い込んでいる)からではないでしょうか。
評論家同士で話している分には良いと思います。同僚との飲み会で会社や上司の悪口を言って溜飲を下げて気持ち良くなるのも分かります。
ただ、会議で「あれがダメ、これがなっていない」と言って一人で悦に入る様子は、見ていてあまり気持ちのいいものではないですね。
「課題だけ」と前置きすれば良い
そこらへんを心得ている人は、課題は指摘しても決して否定で締めくくらないような気がします。否定だけされて「あとはよしなに」と放り出されると「じゃあ、どうすればいいんでしょうか?」と、抵抗感を覚える人が多いのではないでしょうか。
心得ている人は、おそらく社内評論家の言動は次の2つに分けられることを知っているのだと思います。
- (課題となる)事実の指摘
- 否定という評価
これを踏まえて、あえて2.はせずに1.のみをしています。こうすれば、聞く方は素直に聞きやすいですよね。
「課題だけ簡単に共有したいのですが」と、喋り出しに一言付け加えれば、社内評論家にならずに済むどころか、感謝されるのです。
GTDの仕組みで理解
この構図は、GTDの仕組みでいうと第1ステップの「把握」と、第2ステップの「見極め」のうち「目的の明確化」についての情報を共有している形になります。
GTDでは、その後には当然のように「見極め」ステップのうち「次に取るべき具体的な行動の明確化」、そして「整理」「選択」「更新」へと進んでいきます。
嫌われる社内評論家は「先のステップに進めばいいのに、あえて進まず文句を言っているだけ」なので、いい顔はされないわけですね。少なくとも、「……だから、具体的にはこういうことをやるといいと思うんだけど、どうかな?」という見極めステップを終わらせるぐらいまですれば、少しは印象が良くなるかもしれません。
GTDは社内評論家化を防ぐ
GTDの思考が習慣化していると、社内評論家になってしまうのを防ぐことができると思います。いったんタスクを把握したら、見極め→整理→選択→更新へと進みたくなるからです。
そして、あくまで取り組むべきタスクとして客観的に認識することができ、「だからダメだ」といった余計な解釈を加えることも避けやすくなります。
最後に
GTDの思考が身に付いていると、社内評論家の発言に対して「なるほど、じゃあ具体的にどうしましょう?」と返すことができ、巻き込むことができます。飲み会の愚痴大会では野暮ですが、もし社内外の会議であれば、かなり使える切り返しです。よろしければお使いください。
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